以前LiDARについてご紹介しましたが、今回は実際にLiDARで何ができるのかについて、実例をご紹介します。
カメラとLiDARの併用による防災予兆監視
LiDARは、崖やのり面(人工的に作られた斜面)など、大雨や地震が発生した際に土砂崩れなどの危険がある場所に対して、継続的に距離を測定することにより、表面の微細な変化を捉えて災害を未然に察知することが可能です。
さらに、カメラ映像と距離画像を重ね合わせて表示することで、距離に変化があった場所の特定を容易にしています。
これらの機能により、突発的に発生するリスクに対しての予兆監視を実現することで、防災に役立てています。
カメラ映像とLiDARの距離画像を重ね合わせる技術については、防災以外の分野、例えば三次元高精度地図の作成などでも役立てることができます。
後付け障害物検知キット
NSWでは、LiDARの特性を最大限に引き出したソリューション「後付け障害物検知キット」を開発しました。
指定した検出エリア内に侵入した障害物(物体、人など)を、3DLiDARの点群情報から検知して周囲に通知することで建設現場の安全をサポートしました。
検出エリア
用途に応じて、検出エリアの枠の数、位置、大きさを自由に設定できます。
画面を見ながらその場で変更・保存ができるため、さまざまな現場へ簡単に導入できます。
三次元での設定が可能なため、頭上のエリアだけを検出対象とすることや、段差や傾斜面など多様な場面においても侵入を検出したいエリアの高さ、幅、奥行きを自由自在に設定できます。
障害物
検出する障害物の大きさを指定できます。
小さなものを検出することも可能ですが、大きなもの(人や機械)の侵入を検知したい場合も対応可能です。
障害物通知
障害物を検知した場合の通知方法を自由に選択できます。
画面上に障害物検知をお知らせするほか、パトランプや警報サイレンなどを接続することで、障害物を検知した際に光や音で知らせることができます。
コンパクト設計
後付け障害物検知キットは本体とLiDARのみのコンパクトな構成となっており、LiDARを設置するスペースを確保するだけで利用できます。
※別途本体の格納場所および電源の確保は必要。
後付け障害物検知キットの紹介動画がありますのでご覧ください。
さいごに
GEBOTSフレームワークはさらなる省力・省人化の実現にむけて進化しています。ご興味のある方は以下のトライアルページもご確認ください。
ご紹介したい実例がまだまだあります。もっと知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。
また、センシングでお困りの方も、LiDARの取り扱い実績が豊富なNSWにぜひご相談ください。
GEBOTSフレームワークのトライアル
GEBOTSフレームワークのトライアルについてはこちらをご参照ください。
https://adas.nswmobility.jp/lp.html